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macOSでLaunchAgentを使ってOpenClawデーモンを管理する

· 12 分で読了

macOSのサービス管理方式

macOSシステムでバックグラウンドサービスを管理する標準的な方法は、launchdとLaunchAgentを使用することです。Linuxのsystemdと同様に、launchdはmacOSのシステムサービスマネージャーであり、LaunchAgentは現在のユーザーレベルのバックグラウンドプロセスを管理する専用ツールです。OpenClawはAIエージェントゲートウェイとして継続的に稼働し、WhatsApp、Telegram、Discordなどのチャットプラットフォームからのメッセージを受信する必要があるため、LaunchAgentデーモンとして設定するのがmacOSでのベストプラクティスです。

自動インストール方式

OpenClawにはデーモンのワンクリックインストールコマンドが用意されています。macOSでは自動的にLaunchAgent設定を作成します。

openclaw onboard --install-daemon

実行後、OpenClawは自動的に ~/Library/LaunchAgents/ ディレクトリにplist設定ファイルを作成します。以下のコマンドでインストールが成功したか確認できます。

launchctl list | grep openclaw

出力にopenclawの関連エントリが表示されれば、デーモンの設定は完了です。自動インストールが機能しない場合や設定をカスタマイズしたい場合は、手動設定のセクションをお読みください。

前提条件

手動設定を始める前に、以下の条件を確認してください。

  • macOSシステム(Ventura 13以上をサポート)
  • Node.js 22以上がインストール済み(Bunは使用しないでください。WhatsAppやTelegramの接続処理に既知のバグがあります)
  • npm install -g openclaw@latest でOpenClawがインストール済み
  • openclaw onboard で初期設定が完了済み

OpenClawが正常に動作することを確認します。

openclaw --version
openclaw doctor

LaunchAgent設定ファイルの作成

LaunchAgentの設定ファイルはXML形式のplistファイルで、~/Library/LaunchAgents/ ディレクトリに配置します。

まずOpenClawのインストールパスを確認します。

which openclaw

一般的なパスは /usr/local/bin/openclaw または /opt/homebrew/bin/openclaw です。このパスを控えてください。

plistファイルを作成します。

nano ~/Library/LaunchAgents/com.openclaw.agent.plist

以下の内容を記述します。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
    <key>Label</key>
    <string>com.openclaw.agent</string>

    <key>ProgramArguments</key>
    <array>
        <string>/usr/local/bin/openclaw</string>
        <string>start</string>
    </array>

    <key>RunAtLoad</key>
    <true/>

    <key>KeepAlive</key>
    <dict>
        <key>SuccessfulExit</key>
        <false/>
        <key>NetworkState</key>
        <true/>
    </dict>

    <key>ThrottleInterval</key>
    <integer>5</integer>

    <key>EnvironmentVariables</key>
    <dict>
        <key>PATH</key>
        <string>/usr/local/bin:/opt/homebrew/bin:/usr/bin:/bin</string>
        <key>NODE_ENV</key>
        <string>production</string>
    </dict>

    <key>StandardOutPath</key>
    <string>/tmp/openclaw.stdout.log</string>

    <key>StandardErrorPath</key>
    <string>/tmp/openclaw.stderr.log</string>

    <key>ProcessType</key>
    <string>Background</string>
</dict>
</plist>

/usr/local/bin/openclaw を実際のOpenClawパスに置き換えてください。HomebrewでインストールしたNode.jsを使用している場合、パスは /opt/homebrew/bin/openclaw になることがあります。

設定の説明

  • Label:サービスの一意識別子。逆ドメイン名形式を使用
  • RunAtLoad:trueに設定するとユーザーログイン時に自動起動
  • KeepAlive:自動再起動ポリシーの設定。SuccessfulExit がfalseの場合は異常終了時に自動再起動、NetworkState がtrueの場合はネットワーク利用可能時のみ実行
  • ThrottleInterval:クラッシュ後の最小再起動間隔(秒)。頻繁な再起動を防止
  • EnvironmentVariables:PATHにNode.jsとOpenClawのパスを含めることを確認
  • ProcessType:バックグラウンドプロセスとしてマーク。macOSがリソースのスケジューリングを最適化

サービスの読み込みと管理

サービスの読み込み

launchctl load ~/Library/LaunchAgents/com.openclaw.agent.plist

サービスの起動

launchctl start com.openclaw.agent

サービス状態の確認

launchctl list | grep openclaw

出力の最初の列がPID(プロセスID)で、0でなければサービスが実行中です。2列目は終了ステータスコードで、0は正常を示します。

サービスの停止

launchctl stop com.openclaw.agent

サービスのアンロード

launchctl unload ~/Library/LaunchAgents/com.openclaw.agent.plist

ログの確認

OpenClawの標準出力とエラーログは設定したパスに保存されます。

tail -f /tmp/openclaw.stdout.log
tail -f /tmp/openclaw.stderr.log

ログをより永続的な場所に保存したい場合は、plistの StandardOutPathStandardErrorPath を以下のように変更します。

<key>StandardOutPath</key>
<string>/Users/あなたのユーザー名/.openclaw/logs/stdout.log</string>
<key>StandardErrorPath</key>
<string>/Users/あなたのユーザー名/.openclaw/logs/stderr.log</string>

ログディレクトリを先に作成してください。

mkdir -p ~/.openclaw/logs

設定変更後の再読み込み

plistファイルやOpenClawの設定ファイル ~/.openclaw/openclaw.json を変更した後は、サービスを再読み込みする必要があります。

launchctl unload ~/Library/LaunchAgents/com.openclaw.agent.plist
launchctl load ~/Library/LaunchAgents/com.openclaw.agent.plist

管理パネルへのアクセス

サービス稼働後、ブラウザからOpenClawの管理パネルにアクセスできます。

openclaw dashboard

または、ブラウザで直接 http://localhost:3000 を開きます。

トラブルシューティング

サービスが起動しない場合は、以下の手順で調査してください。

  1. plistの構文チェックplutil -lint ~/Library/LaunchAgents/com.openclaw.agent.plist
  2. システムログの確認log show --predicate 'senderImagePath CONTAINS "openclaw"' --last 5m
  3. エラーログの確認cat /tmp/openclaw.stderr.log
  4. 手動実行テストopenclaw start を実行してエラーがないか確認
  5. パスの正確性確認:plistの ProgramArguments パスが実際のopenclawの実行ファイルを指していることを確認
  6. 診断の実行openclaw doctor

よくある問題には、PATH環境変数にNode.jsのパスが含まれていない、ファイル権限が正しくない、ポート3000が他のアプリケーションに占有されているなどがあります。

まとめ

LaunchAgentでOpenClawデーモンを管理することで、macOS上でLinuxのsystemdと同様のサービス管理体験を実現できます:ログイン時自動起動、クラッシュ時の自動復旧、ログの集中管理。これにより、OpenClaw AIエージェントゲートウェイを24時間365日安定稼働させ、チャットプラットフォームからのメッセージを逃さないようにできます。

OpenClawは無料のオープンソースAIアシスタント。WhatsApp、Telegram、Discordなど多数のプラットフォームに対応